そもそもローヤルゼリーの原料となるのは、ミツバチが花から集めてきた花粉です。それを働き蜂が体内で消化、分解、生成し、下咽頭腺と大あご腺から分泌したものがローヤルゼリーです。自然の状態では、ミツバチが次世代の女王蜂を誕生させる春から夏の季節に女王蜂となる幼虫用の特別室がいくつも作られます。この特別室は王台と呼ばれ、大きさ、形ともにピーナツの殻によく似ています。王台に産み付けられた卵が孵化すると、働き蜂はその幼虫の餌としてローヤルゼリーを分泌し、その王台の中に貯めていきます。こうして生成される生のローヤルゼリーは、舌を刺すような酸味のある乳白色のクリーム状の物質です。このようにローヤルゼリーは、生成の過程や成分など、はちみつとは全く異質のものです。ローヤルゼリーは、自然の状態ではとてもわずかしか生産できません。そこで養蜂家はミツバチの習性を利用してできるだけ多くのローヤルゼリーを採集する技術を生み出しました。それはミツバチの巣を女王蜂がいない状態にし、働き蜂の幼虫にローヤルゼリーを与え、新しい女王蜂を育てるという習性を利用したものです。まず、隔王板と呼ぶ道具を使い、巣箱の中に女王蜂と隔離された場所を作ります。次に自然の王台を模したプラスチック製の小さな人工王台の中に孵化したばかりの働き蜂の幼虫を移し入れます。そして女王蜂と隔離されたところに人工王台の枠を挿し入れ、女王蜂として育てさせるのです。人工王台にローヤルゼリーが貯まるまでの時間はおよそ48?72時間です。そこで、幼虫を取り除き、ローヤル ゼリーを採取します。一つの王台で採取できるローヤルゼリーの量は約300mgというごくわずかな量です。巣箱1箱につき50?60個の人工王台をセットすると、1箱で1回あたりの生ローヤルゼリーの生産量はわずか15g程度なのです。体重わずか0.1gにも満たないミツバチが生産するローヤルゼリーの量は限りなく貴重なものといえるでしょう。
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ローヤルゼリーの希少価値
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