蜂の巣の中でローヤルゼリーは作られているわけですが、ここではその蜂たちの仕事や社会について詳しく見てみましょう。外で働く外勤蜂は、主に巣の周辺半径2?3・圏内の花に通いますが、花にも糖度が高い花蜜を出すものや薄い蜜の花などさまざまです。花の蜜を巣に持ち込んで、巣の中にいる貯蔵係に渡すのですが、貯蔵が充分にある時は空いた巣房を探すのに手間どり、濃い蜜から順次受け取られていくので、薄い蜜を持ち帰った採餌蜂はいつまでも待たされることになります。濃い蜜を受け取ってもらった蜂はダンスを踊り、巣の中に控えていた働き蜂がそれに呼応し、花の方向と距離を教わって濃い花蜜を出している花に集中して通うようになるのです。個々のミツバチが、コロニー全体の状況を把握しているわけではなく、自分の仕事のペースを全体の流れに合わせ、外界の餌資源や気候、日長などに合わせて変動し、直接あるいは間接的にほかの仕事と連動してコロニーが整然と営まれていくのです。種族維持のために産卵を担当する女王蜂と、その他の機能を行う働き蜂とが営むコロニーは、ミツバチという生き物の繁栄を目指した、みごとな秩序を持った社会です。これがミツバチの一群を社会性昆虫というよぶ理由なのです。
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蜂たちの秩序社会
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