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なぜミツバチの愛国心

ローヤルゼリーと言えばミツバチ、ミツバチといえば刺される、怖いとイメージされる方も多いと思われます。しかし実際、蜂は決してむやみに人を刺しません。仮に巣箱に近づいた時にミツバチが人間の体を覆い尽くしたとしても、手で振り払ったり、叩いたりしてこちらから攻撃しなければ刺すことは無いのです。ではどんな時に刺すのでしょう。働き蜂であるメスたちが攻撃をしてくるのは巣が襲われた時です。ミツバチが刺した時の特徴といえば刺した針を皮膚に刺したまま残していくという事です。この場合、針をポンと体から外していくのでは無く、彼女たちの内臓も一緒に引き千切れてしまい、大半は死んでしまいます。彼女たちの針には釣り針のかえしのようなものが付いており、簡単には抜けないのです。何故こんな無意味な機能があるのでしょう。ミツバチの社会は役割分担が人間社会以上にはっきりしており、働き蜂の数匹?数百匹の死は問題ではないのです。外敵から襲われた時に守らなければならないのは、自己ではなくて巣、つまり人間で言うところの国なのです。針と一緒に毒腺及びそれに付随する筋肉が刺した敵に残され、筋肉は収縮運動を繰り返し、毒を送り続けます。そして針から揮発性の物質が発散し、他の仲間の興奮を誘発します。こうして一匹が刺すと、次々に特攻隊が刺し続けるのです。彼女たちにとって巣を守ることが出来なければ、生きている事が無意味になり、自己の自立心を集団に譲り渡した完全な集団社会構造なのです。

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